横断歩道をなにかが渡っているのに気づいた
夕方、車で家に帰る途中。
暗くなりかけてきたから車のライトを点けて運転していた。
対向車も、ちらほらとライトを点けだした。
黄色から、赤信号になり横断歩道の前で停止した。
ぼーっと前を見ていたら、わたしの車と、対向車のライトに照らされて何かが横断歩道を渡っているような気がするのだけど、なにが渡っているのか姿が見えない。
気のせいかと思って目を凝らしてよーく見てみると、何かが横断歩道を渡っている。
なにかがごにょごにょしていた。
平たくて見づらかったが大きなムカデが横断歩道を渡っていた。
車から見えたくらいだから、記憶では30センチくらいはあったと思う。
横断歩道を渡りきる前に信号が変わって車が動き出した。
ひかれる!と、思ったけどうまいこと車はムカデの上をはしった。
その一台が通り過ぎるとムカデは横断歩道を渡り終えた。
渡り終えるとすぐに次の車が通った。
わたしはムカデが渡り終えるのを見送って、車をうごかした。